へびつかい座(Ophiuchus)
和名 | へびつかい(蛇遣い) |
学名 | Ophiuchus |
略符 | Oph |
設定者 | プトレマイオス |
概略位置 | 赤経:17h10m / 赤緯-5° |
面積 | 948平方度 |
20時正中 | 8月4日 |
南中高度 | 約49° |
主な季節 | 夏 |
肉眼星数 | 約160個 |
へびつかい座
へびつかい座(へびつかいざ、Ophiuchus)は、黄道十二星座の一つであり、その名前はギリシャ語で「蛇遣い師」を意味します。
以下は、へびつかい座についての主要な情報です。
特徴
- 位置
赤道に近く、さそり座とはくちょう座の間に位置します。 - 面積
948平方度で、88の現代の星座の中で11番目に大きい星座です。 - 明るい星
最も明るい星はα星(アルファ・オフィウクス、Rasalhague)で、2.08等級です。
観測
- 季節
夏から秋にかけて観測しやすい星座です。 - 主な星
- α星(ラサルハーグ)
2.08等級の白色巨星で、へびつかい座で最も明るい星です。 - β星(セラポー)
2.75等級の星で、へびつかい座で二番目に明るい星です。
- α星(ラサルハーグ)
興味深い天体
- バーナード星雲(バーナード58)
暗黒星雲で、へびつかい座に位置します。
双眼鏡や望遠鏡で観察することができます。 - M14
球状星団で、地球から約3万6千光年の距離にあります
。望遠鏡で見ると、多くの星が密集しているのがわかります。
神話と歴史
へびつかい座は、古代ギリシャやバビロニアの天文学者たちによって知られていました。
ギリシャ神話では、アスクレピオス(アスクレピウス)として知られる医神の姿を表しています。
彼は蛇を使って治療を行ったことで知られ、そのため「蛇遣い師」という名前が付けられました。
観測のポイント
へびつかい座は、夏から秋にかけて観測しやすい星座で、特にラサルハーグやセラポーを目印にして星座の形を探すと良いでしょう。
バーナード星雲やM14の球状星団は、望遠鏡を使って見ると美しい天体です。
へびつかい座は、その明るい星と暗黒星雲、球状星団などの興味深い天体のため、天文学愛好家にとって魅力的な星座です。
ギリシャ神話では・・・
へび使い座(Ophiuchus)に関連するギリシャ神話は、主にアスクレーピオス(Asclepius)とその物語に基づいています。ここではその物語を詳しくお伝えします。
アスクレーピオスとへび使い座の物語
- アスクレーピオスの誕生と成長
- アスクレーピオスの母はテッサリア地方の王女コロネイス(Coronis)で、彼女はアポロン(Apollo)との間にアスクレーピオスを身ごもっていました。
しかし、彼女が他の男と不貞を働いたという噂が広まり、アポロンは怒りのあまり彼女を射殺してしまいます。
その時点で彼女はすでに妊娠しており、アスクレーピオスが生まれました。
- アスクレーピオスの母はテッサリア地方の王女コロネイス(Coronis)で、彼女はアポロン(Apollo)との間にアスクレーピオスを身ごもっていました。
- アスクレーピオスの教育と医療の技術
- アポロンは後にアスクレーピオスをケイローン(Chiron)に預けました。
ケイローンは半人半馬のケンタウロスで、医術の師として有名でした。
アスクレーピオスはケイローンから医療の技術を学び、特に薬草や治療の知識を身につけました。
- アポロンは後にアスクレーピオスをケイローン(Chiron)に預けました。
- アスクレーピオスの神々への医療行為
- アスクレーピオスはその後、神々や一般の人々に対して多くの奇跡的な医療行為を行いました。
彼は死者を蘇らせたり、難病を治療したりすることができるとされています。
その医療の技術は非常に強力であったため、ゼウスは人々が不死身になることを恐れ、アスクレーピオスを雷で撃ち殺しました。
- アスクレーピオスはその後、神々や一般の人々に対して多くの奇跡的な医療行為を行いました。
- アスクレーピオスの昇天とへび使い座(Ophiuchus)の形成
- アスクレーピオスの死後、彼の魂は天に昇り、ゼウスによって星座として永遠に記念されました。
へび使い座(Ophiuchus)として、アスクレーピオスは西洋の星座の中で知られています。
彼の姿はアスクレーピオスの杖を持ち、その手には蛇が巻き付いています。
これらは彼の医療の技術とその遺産を象徴しています。
- アスクレーピオスの死後、彼の魂は天に昇り、ゼウスによって星座として永遠に記念されました。
- へび使い座の特徴
- へび使い座は天の川(Milky Way)の中に位置しており、北天の夏の夜空で見ることができます。
アスクレーピオスの物語は、医療の神話として古代から現代に至るまで多くの文化で尊ばれてきました。
- へび使い座は天の川(Milky Way)の中に位置しており、北天の夏の夜空で見ることができます。
このように、へび使い座はアスクレーピオスの物語に深く結びついており、彼の医療の技術とその遺産を称える星座として描かれています。