ケフェウス座(Cepheus)
和名 | ケフェウス |
学名 | Cepheus |
略符 | Cep |
設定者 | プトレマイオス |
概略位置 | 赤経:22h00m / 赤緯+70° |
面積 | 588平方度 |
20時正中 | 10月17日 |
南中高度 | 約N56° |
主な季節 | 秋 |
肉眼星数 | 約150個 |
ケフェウス座
ケフェウス座(Cepheus)は、北天に位置する星座で、その名前は古代ギリシャ神話の王ケーフェウス(Cepheus)に由来します。
以下は、ケフェウス座についての主要な情報です。
特徴
- 位置
赤道に近く、夏から秋にかけて観測が容易です。 - 面積
588平方度で、88の現代の星座の中で27番目に大きい星座です。 - 明るい星
最も明るい星はアルデラン(Alderamin)で、0.46等級です。
観測
- 季節
夏から秋にかけて、北半球では観測しやすい位置にあります。 - 主な星
- アルデラン(Alderamin)
0.46等級の白色の主系列星で、ケフェウス座で最も明るい星です。 - ガルネトゥーダ(Garnet Star)
1.63等級の赤色超巨星で、ケフェウス座で有名な星の一つです。
- アルデラン(Alderamin)
興味深い天体
- NGC 7380
ケフェウス座にある散開星団で、地球から約7,200光年の距離にあります。 - ケフェウス座γ星(ミタルデル
3.23等級の褐色矮星で、ケフェウス座にある比較的明るい褐色矮星です。
神話と歴史
ケフェウス座は、古代ギリシャ神話に登場するエチオピアの王ケーフェウスに由来します。
ケーフェウスは、娘のアンドロメダを海の怪物から救うために、ペルセウスと共に戦ったとされています。
ケーフェウスは星座の中心に座しています。
観測のポイント
ケフェウス座は、夏から秋にかけて北半球の中緯度地域で観測が容易です。
アルデランやガルネトゥーダを中心にして、星座の形を探すと良いでしょう。
ケフェウス座は、その明るい星や興味深い天体が多く見られることから、天文学愛好家にとって人気のある星座の一つです。
ギリシャ神話では・・・
ケフェウス座(Cepheus)に関連するギリシャ神話には、以下のような物語があります。
ケフェウス王とカッセイオペア王妃
- ケフェウスとカッセイオペアの誇り
ケフェウス(Cepheus)は、古代ギリシャ神話におけるエチオピアの王でした。
彼の妻であるカッセイオペア(Cassiopeia)は、自分の美しさを誇り、それが海神ポセイドン(Poseidon)の怒りを買ったため、王国に災いが訪れることになります。 - アンドロメダの生贄
カッセイオペアは自分の美しさを誇って海神ポセイドンを怒らせ、ポセイドンはエチオピアを津波で襲いました。
王国を救うためにカッセイオペアは、海の怪物であるくじら座の怪物に自分の娘であるアンドロメダ(Andromeda)を生贄として差し出すことを余儀なくされました。 - ペルセウスとの出会い
アンドロメダがくじら座の怪物に縛りつけられ、海岸に置かれているところを、ペルセウス(Perseus)が偶然通りかかります。
ペルセウスはアンドロメダと出会い、彼女の美しさに魅了され、彼女を救うために怪物と戦う決意をします。 - ペルセウスの冒険
ペルセウスはメドゥーサの首を切り落とし、それをくじら座の怪物に向けて振り向けました。
怪物はメドゥーサの顔を見た瞬間に石化し、アンドロメダは救われました。 - ケフェウス王家の再興
ペルセウスはアンドロメダを救出し、彼女と結婚しました。
ケフェウスとカッセイオペアは喜びに満ちた生活を取り戻し、王国は再興されました。
ケフェウス座は、このようにしてペルセウスとアンドロメダの物語に関連しています。
ペルセウスの冒険と英雄的な行為が、この星座の名前と形の由来となりました。