てんびん座(Libra)
和名 | てんびん(天秤) |
学名 | Libra |
略符 | Lib |
設定者 | プトレマイオス |
概略位置 | 赤経:15h10m / 赤緯-14° |
面積 | 538平方度 |
20時正中 | 7月5日 |
南中高度 | 約40° |
主な季節 | 夏 |
肉眼星数 | 約80個 |
てんびん座
てんびん座(てんびんざ、Libra)は、黄道十二星座の一つで、その名前はラテン語で「天秤」を意味します。
以下は、てんびん座についての主要な情報です。
特徴
- 位置
赤道に近く、おとめ座とさそり座の間に位置します。 - 面積
538平方度で、88の現代の星座の中で29番目に大きい星座です。 - 明るい星
最も明るい星はα星(ザバイジャン、Zubeneschamali)で、2.61等級です。
観測
- 季節
北半球では春から夏にかけて観測しやすい星座です。 - 主な星
- α星(ザバイジャン)
2.61等級の星で、てんびん座で最も明るい星です。 - β星(シャリーバ)
2.74等級の星で、てんびん座で二番目に明るい星です。
- α星(ザバイジャン)
興味深い天体
- NGC 5897
球状星団で、地球から約38,400光年の距離にあります。
望遠鏡を使って見ると、多くの星が密集していることがわかります。
神話と歴史
てんびん座は、古代ギリシャやローマの天文学者によって知られており、その名前はその形が天秤に似ていることから来ています。
ギリシャ神話では、天秤を持った女神テミス(テーミス)の姿を表しているとされています。
観測のポイント
てんびん座は、春から夏にかけて北半球の観測者にとって見やすい星座です。
ザバイジャンやシャリーバを目印にして、星座の形を探すと良いでしょう。
NGC 5897の球状星団は望遠鏡を使って観察すると素晴らしい天体です。
てんびん座は、その明るい星と球状星団などの興味深い天体のため、天文学愛好家にとって魅力的な星座です。
ギリシャ神話では・・・
てんびん座(Libra)は、ギリシャ神話において正義と秩序の象徴として登場します。
この星座は、正義の女神アストレア(Astraea)と関連付けられています。
アストレアとてんびん座
アストレアは、ゼウスとテミスの娘であり、正義の女神として知られています。
彼女は、黄金時代には人々の間に住み、正義と平和を広めていました。
しかし、時代が進むにつれて人々の道徳が堕落し、暴力と不正が蔓延するようになりました。
これに失望したアストレアは、天に昇り、星座として夜空に配置されました。
てんびん座のシンボル
てんびん座は、その名の通り天秤を象徴しており、正義と公平さを表しています。
ギリシャ神話では、アストレアが持っていた天秤は、善悪を計り、人々の行動を裁くための道具でした。
彼女の持つ天秤は、正義と公平さの象徴であり、てんびん座として夜空に輝いています。
天秤の役割
てんびん座は、黄道十二星座の一つであり、天秤の形をした星々で構成されています。この星座は、夜空で正義と秩序を象徴する位置にあります。アストレアの天秤が星座として夜空に配置されることで、彼女の精神と理想が永遠に記憶されることとなりました。
黄道十二星座の一部としてのてんびん座
てんびん座は、黄道十二星座の中で唯一の無生物の星座であり、そのシンボルは正義の秤です。
黄道十二星座は、それぞれがギリシャ神話の様々なキャラクターやシンボルに関連付けられていますが、てんびん座は特に正義と公平さを象徴しています。
てんびん座(Libra)は、ギリシャ神話において正義の女神アストレアと関連しています。
アストレアが持つ天秤は、正義と公平さを象徴し、彼女の精神を表しています。
この星座は、黄道十二星座の一つとして、夜空で輝き続けています。