ぎょしゃ座(Auriga)
和名 | ぎょしゃ(馭者) |
学名 | Auriga |
略符 | Our |
設定者 | プトレマイオス |
概略位置 | 赤経:6h00m / 赤緯+42° |
面積 | 657平方度 |
20時正中 | 2月15日 |
南中高度 | 約N84° |
主な季節 | 冬 |
肉眼星数 | 約150個 |
ぎょしゃ座
ぎょしゃ座(Auriga)は、北天の星座で、その名前はラテン語で「御者」または「馬車を運転する者」を意味します。
以下は、ぎょしゃ座についての主要な情報です。
特徴
- 位置
赤道から北にかけて広がり、冬から春にかけて観測が容易です。 - 面積
657平方度で、88の現代の星座の中で21番目に大きい星座です。 - 明るい星
最も明るい星はα星(カペラ、Capella)で、0.08等級です。
観測
- 季節
冬から春にかけて、北半球ではよく観測されますが、南半球でも観測可能です。 - 主な星
- α星(カペラ)
0.08等級の主系列星で、ぎょしゃ座で最も明るい星です。 - β星(メヌケリン)
1.91等級の主系列星で、ぎょしゃ座で二番目に明るい星です。
- α星(カペラ)
興味深い天体
- M36、M37、M38
ぎょしゃ座にある大きな散開星団で、地球から約4000光年の距離にあります。 - IC 410(タドポール星雲)
ぎょしゃ座にある発射星雲で、地球から約12,000光年の距離にあります。
神話と歴史
ぎょしゃ座は、古代ギリシャ神話に登場する戦車や馬車を運転する神官であるエリコトス(Erichthonius)に由来します。
この星座は、様々な文化において戦車や御者を象徴するものとして認識されています。
観測のポイント
ぎょしゃ座は、冬から春にかけて観測が容易です。
特にカペラやメヌケリンを中心にして、星座の形を探すと良いでしょう。
ぎょしゃ座は、その明るい星や多くの散開星団、星雲が観測されることから、天文学愛好家にとって魅力的な星座の一つです。
ギリシャ神話では・・・
ぎょしゃ座(Auriga)に関連するギリシャ神話は、主に次の物語があります。
ぎょしゃ座の由来
- エリクトニオスの物語
ぎょしゃ座は、古代ギリシャの神話に登場する王エリクトニオス(Erichthonius)に関連付けられています。
エリクトニオスはアテーナー(Athena)によって土から生み出された子供であり、彼は蛇の姿をしていました。 - アテーナーの贈り物
アテーナーはエリクトニオスをアテーナイの王エレクトリュオーン(Erechtheus)の娘アガウェー(Aglaulus)に預けました。
アガウェーはエリクトニオスを育て、彼を守りました。 - 戦車の運転者としてのエリクトニオス
成長したエリクトニオスは、非常に優れた戦車の運転者であり、その腕前は評判となりました。
彼の戦車の腕前がぎょしゃ座の姿として天に昇ることとなりました。 - 星座化
ぎょしゃ座は、その戦車の姿を象徴する星座として認識され、天文学的には明るい星々で構成されています。
彼の戦車を運転する姿勢が星座の名前と形に反映されています。
このように、ぎょしゃ座は古代ギリシャの神話におけるエリクトニオスの物語に由来しています。