こぐま座(Ursa Minor)/星座の基本を学ぼう②

こぐま座(Ursa Minor)

Ursa Minor(こぐま座)

和名 こぐま(小熊)
学名 Ursa Minor
略符 UMi
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:15h40m / 赤緯+78°
面積 256平方度
20時正中 7月12日
南中高度 約N48°
主な季節
肉眼星数 約40個

こぐま座

こぐま座(こぐまざ、Ursa Minor)は、北天に位置する星座で、その名前はラテン語で「小熊」を意味します。以下は、こぐま座についての主要な情報です。

特徴

  • 位置
    北天にあり、北極星ポラリス(Polaris)が含まれています。
  • 面積
    256平方度で、88の現代の星座の中で56番目に大きい星座です。
  • 明るい星
    最も明るい星は北極星ポラリス(Polaris)で、2.02等級です。

観測

  • 季節
    北半球では通年観測が可能で、南半球の一部からも観測できます。
  • 主な星
    • 北極星ポラリス(Polaris)
      2.02等級の主系列星で、北極星として知られています。天の北極に位置し、地球の回転軸の方向を示します。

興味深い天体

こぐま座には北極星ポラリス以外に特に有名な天体はありませんが、淡い星や星雲が観測されます。

神話と歴史

こぐま座は、古代ギリシャやローマの天文学者によって知られており、その名前は小さな熊を意味するラテン語に由来します。ギリシャ神話では、この星座はニュクス(夜)の腕に連れられているアルクトス(大熊座)の子熊を象徴しています。

観測のポイント

こぐま座は、北天に位置するため、北半球では通年観測が可能です。北極星ポラリスを中心にして、星座の形を探すと良いでしょう。

こぐま座は、その明るい北極星ポラリスと天文学的興味を引く天体が観測できることから、天文学愛好家にとって魅力的な星座です。

ギリシャ神話では・・・

こぐま座(Ursa Minor)に関連するギリシャ神話の物語は、特にポイントされているものがあります。こぐま座は、古代ギリシャの神話において、以下のように重要な役割を果たしています。

こぐま座の物語

カリストーとアルクトス
  1. カリストーの物語
    • カリストー(Callisto)は、アルテミス(Artemis)の乙女であり、美しい狩人として知られています。彼女はアルテミスの仲間であり、最も愛された者の一人でした。
    • ゼウス(Zeus)はカリストーに恋をし、彼女を誘惑しました。一説によると、ゼウスはアルテミスに化けてカリストーを騙し、彼女と関係を持ちました。
  2. アルクトスの誕生
    • カリストーはこの間にゼウスと関係をもち、彼女は息子アルクトス(Arctos)をもうけました。アルクトスは熊に変えられた後もカリストーの愛情を受けていましたが、後にヘラ(Hera)の嫉妬によって追われ、熊として北斗七星(Ursa Major)に変えられました。
  3. こぐま座(Ursa Minor)と関連
    • カリストーの息子であるアルクトスが北斗七星に変えられた後、彼女自身もこぐま座として天に昇りました。こぐま座は彼女の息子であるアルクトスを追いかけるように配置されたとされています。

このように、こぐま座に関連する神話は主にカリストーと彼女の息子アルクトスに関連しており、古代ギリシャの物語に基づいています。


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